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どこか切なく、それが愛おしい。感情を揺さぶるアート / 絵画アーティスト 江川 真嗣

Satoshi Egawa’s Profile
島根県出身。高校卒業後、進路を迷う中で母親がすすめてくれた武蔵野美術大学 通信過程へ進学。
そのタイミングで恩師である永尾氏に出会い基礎を学ぶ。卒業後は鹿児島県での暮らしを経て、東京へ。個展やグループ展、フライヤー作成などの活動をしながら、どこか切なく愛のある作品を描く。

主な実績
・銀座Steps gallery 個展(2016)
・銀座Steps gallery 企画展(2018)
・西荻窪SAWYER CAFE 個展(2018)
・東光展 入選(3回)
・その他グループ展、フライヤーデザイン、舞台美術など

影響を受けた作家:モーリス・ド・ヴラマンク、エドワード・ホッパー、永尾 和子(地元島根の恩師)
Instagram:https://www.instagram.com/skoomme/

 

高校卒業後、進路を迷っているときに母親から美術大学への進学をすすめられたという江川さん。
それまでに「絵を描きたい」と母親に話したことはなかったという。

なのになぜ美大への進学をすすめてくれたのだろうか?

「もしかしたら、僕が美術の課題をわざわざ持って帰って描いていたりとか、情熱大陸(TV番組)で写真家とかダンサーとか表現者の回を好んで観ていたのを、母親は知っていたのかもしれません。」

そんな風に美大への進学を決めたはいいものの、何の画材を買っていいかもわからなかったという江川さんは、地元島根のカルチャーセンターを訪れた。そこで「恩師」と呼べる人物に出会う。

「その恩師の先生はビールを飲みながら絵を描いているようなカッコイイおばあちゃんですね(笑)
僕を家に呼んで絵の描き方を教えてくれたり、素人の僕に作品の意見を求めてくれたり。今でも、個展やりますって連絡すると電報をくれるんです。」

そんな恩師の他にも、一緒に上京をしたという役者をしている親友や仲の良い友人や家族の話を聞いた。周りの人の支えや、周りの人から受ける刺激が、今の江川さんをつくっているように思えた。

▲「花II」江川 真嗣

▲「ゾウ」江川 真嗣

 

「東京という街にはすごく刺激を受けているんですけど、絵を描くときに思い浮かべるのは、海とか山とか、そんな地元(島根)の景色だったりするんです。」

江川さんの作品がどこか懐かしくノスタルジックな気分にさせてくれるのは、そんな部分からなのかもしれない。

どこがといえば難しいけれど、江川さんの作品には「切ない」という言葉がとてもよく似合う。
この「切なさ」は、悲しさとかそういうものとは違って「愛おしさ」にも近いように思える。

”切なくて、愛おしい”
現代を生きる人なら誰しも、グッと引き込まれるキーワードの組み合わせなのではないだろうか。

 

編集後記
話を聞けば聞くほどに江川さんと作品が繋がって、この世界観は意図的につくられたものではなく自然に滲み出ているものなんだなぁと感じました。ただただハッピーで愛に溢れているとかじゃない、
切なくて儚いアンニュイな雰囲気がとても好きです。

江川 真嗣さんの作品はこんな場所に合いそう
ふと眺めることができるような空間。賑やかな場所よりも、落ち着いた空気の流れる場所の方が合いそうです。お店や施設はもちろんですが、個人宅でのインテリアにもセンス良く映えそう。

interview&text:miwo tsuji

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